夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
【厨房】

ヒナタをローザ殿達に預けて、俺とアカリは二人で料理を作る事にした。
俺が材料の下拵えをしていると、アカリが手を止めてじっと見つめてくる。


「?……どした?」

「あ、ううん…!
すごいなぁ、って思って。」

俺のする事する事をまじまじと見ながら、何やら小さいノートに書き込んでいる。
勉強熱心というか、料理好きというか…。
その真面目な様子に思わず笑ってしまう。


「別に、俺はプロじゃねぇし。
アカリの方が料理は上手いんだからメモらなくて良くね?」

「……そ、そんな事ないもん。
た、玉子焼き…ヴァロンの方が美味しかった。」

むぅ…っと、拗ねた様に呟きながら彼女は再び包丁を手に野菜を切り始めた。
分かりやすくて、素直で、本当に可愛い。
< 191 / 290 >

この作品をシェア

pagetop