僕に、恋してみたら?


妊娠?


「高2の夏。桃惟に捨てられた親友は、泣きながら、あいつの子供をおろした」


「なに……いって……」


「あいつは、無責任で最低なの。そんなことがあっても、女の子と遊んでる。壊れちゃったんだよ。優しい頃の桃惟は、もういない。だから、茉帆、あんたは絶対に――」


「嘘」


「……嘘じゃないよ。中絶の同意書、父親の欄に桃惟の名前と判があった」


「信じない」


信じられない。


信じたくない。


< 113 / 288 >

この作品をシェア

pagetop