僕に、恋してみたら?
照れますとも。
女の子にすら、見られるの嫌なのに。
体育のとき、わたしがどれだけコソコソ着替えていると思っているの?
「……終わったよ」
「はやいね」
嫌なことははやく済ませたいたちでして。
はやく着替えるのは得意だ。
みんなみたいに、あれば……。
人並みに膨らんでいれば、ここまで嫌じゃないと思う。
むしろ、桃惟にだったら喜んで見せるだろう。
「まだ気にしてるんだ?」
「……!!」
椅子にかけたままこっちを振り返った桃惟は、わたしを少し上目遣いで見ている。
「そりゃ……まぁ」
「可愛い」
「な、なんでもかんでも可愛いって言いすぎ」
「仕方ないじゃん。可愛いんだから」
「……っ、」
「僕は、どんな茉帆も好きだよ。ぺったんこでも、急成長したとしても、どっちでも」
「そうなの……?」
そういえば、柳くんも、言っていたっけ。
胸で好きになるわけじゃない……みたいなことを。
「茉帆だったら、どっちでもいいよ」
本当に?
「そ、そっか」
「さてと。ご飯、食べに行こうか」
「うんっ」