僕に、恋してみたら?


ん?


「はかどらないの?」


イメージしてみる。

桃惟は頭がいい。そして優しい。

たとえばわたしがわからないところを、さらっと教えてくれたりなんかしそうだ。


「あ、大丈夫だよ。わからないところがあっても、極力頼らず自分でなんとかしてみせるから!」


だから桃惟は受験勉強に専念してね。


「……そういう意味じゃないんだけどね」

「それじゃあ、どういう意味?」

「それは、始めてみてからのお楽しみってことで」


お楽しみ……?

私語に夢中になったりして集中できないってこと?

だったら、気をつけなきゃ。


「どこで?」

「え、そこまで考えてなかった。図書館とか?」

「それもいいけど……うちでしない?」

「お邪魔していいの?」

「基本的に誰もいないから、図書館より静かだよ」


桃惟の家で勉強会か。わくわくしかない。

タコパに勉強会。

今年の夏休みは、はやくも楽しく過ごせそうな予感でいっぱいだ。

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