死にたがりは恋をする
{小野寺雨矢サイド}
死にたがり、は、俺かもしれない。いや、俺なんだ。
俺は馬鹿だ。
ただ、俺は、愛してしまったんだと、そう思っていた。
俺が、父さんに、愛してるよ、っていうと、ああやって殴られるんだ。だから、あれが父さんの愛情。だから、あれが俺なりの愛情表現だったんだ。
俺は、間違ってないと、自分に言い聞かせていたんだ。
嗚呼、馬鹿だ。馬鹿らしくて仕方ない。
死のう。
ちょうど帰路に踏切があって良かったよ。
さようなら、俺が12年間愛し続けた愛した人。
踏切がカンカンと点滅しながら叫んでいた。電車が輝る目を見開いて驚いているのが見えた。
これが、俺自身の報いだ。
今まで、ずっとカイトを縛っていた。だから、解放してあげないとならないんだ。俺という存在から、永遠に。
「俺は__」
無性に涙が溢れてきた。
また、泣いちまったな。
「カイトが__」
もう、死ぬんだから、未練を残したらまたカイトを縛るんだから、本音をせめて一回だけ言ってやろう。
「カイトが、好きだぁぁ!!!!!」
さよなら、カイト。
電車が来たな、良かった。
死にたがり、は、俺かもしれない。いや、俺なんだ。
俺は馬鹿だ。
ただ、俺は、愛してしまったんだと、そう思っていた。
俺が、父さんに、愛してるよ、っていうと、ああやって殴られるんだ。だから、あれが父さんの愛情。だから、あれが俺なりの愛情表現だったんだ。
俺は、間違ってないと、自分に言い聞かせていたんだ。
嗚呼、馬鹿だ。馬鹿らしくて仕方ない。
死のう。
ちょうど帰路に踏切があって良かったよ。
さようなら、俺が12年間愛し続けた愛した人。
踏切がカンカンと点滅しながら叫んでいた。電車が輝る目を見開いて驚いているのが見えた。
これが、俺自身の報いだ。
今まで、ずっとカイトを縛っていた。だから、解放してあげないとならないんだ。俺という存在から、永遠に。
「俺は__」
無性に涙が溢れてきた。
また、泣いちまったな。
「カイトが__」
もう、死ぬんだから、未練を残したらまたカイトを縛るんだから、本音をせめて一回だけ言ってやろう。
「カイトが、好きだぁぁ!!!!!」
さよなら、カイト。
電車が来たな、良かった。