死にたがりは恋をする
「さよなら」

 ああ、愛しすぎて、カイトが見えたきがした。

 いや、あれは、本当のカイトだ。なんで、ここに__

「馬鹿野郎!!」

 来るな、カイト。

 走って来ないでくれ。お前を巻き込みたくないんだ。

「雨矢の大馬鹿野郎!!」

 ぶつかる!!!!!


 ズザァァァッッッッッ!!!!!!!

 生きて、る。

 カイトは!?カイトが死んでしまったら、俺は__

「雨矢の、大馬鹿、野郎ッ!」

 良かった、生きてる。

「雨矢、なんで、あんなことしたんだよ」

 起き上がるとギリギリ線路を越えているようなところだった。

「   」

「僕を愛してるって、本当かよ?」

「ばーか、あそこで嘘付くかよ」

「嬉しい、けど、僕はほら、死にたがりだからさ。すぐ、いなく成っちゃうよ」

「そんなの、12年前から覚悟してたさ」

 また、二人で笑えるときが来たんだ。

 ありがとう、カイト。
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