お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


まさか、まさか─────、そのクジで自分が選ばれるとは思ってもいなかった。


順番が回ってきて、紙を切って畳んだだけの簡易なクジを引いて開くと、赤いペンで丸が書かれていて。



『ひまりちゃんが当たり引いたーっ!』


『マジ?』


『花岡ちゃんありがと〜っ』


『頑張って!』




そこから、あれよあれよと話が進んで、気がつけばリレーメンバーになっていたという。



いくらなんでも、引きが悪すぎるよ……。



呆然としたまま時間だけが過ぎ、今に至る。





「じゃー、今日はリレーメンバーはリレー、それ以外は個人種目の練習ってことで!」




浅野くんがみんなに声をかけ、クラスのみんなはバラバラと動き始めた。




そう、今は放課後。

もう今日から体育祭の練習を始めることにした私たちのクラスの練習初日。





「じゃあ、私行くけど………ひまり、大丈夫?」



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