お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
「は!?おまえ、まさか知らねーの?8組の花岡ひまり。学年で一番かわいいって言われてて、ちまたでは付き合いたい女子ナンバーワンだとか言われてんだぜ?」
は?
そんなの初めて聞いた。
アイツのこと、そんな目で見たことなんてねーし。
たしかに、今まで多少なりとも男に絡まれてるところを見たことはあるけれど。
……例えば、臨海のときとか。
第一、
「俺は興味ねー」
「は!?」
俺が何気なく零した言葉に、利樹は素っ頓狂な声を出す。
「おまえ、ほんとに男なわけ?理想が高すぎるとか?」
「うっせー行くぞ」
面倒なことになった……なんて思いながら本来の目的地だった食堂へと歩を進めた。
「ちょっおい!待てよっ!」
利樹が慌てて追いかけてくる。
「あー、やっばいな」
追いついた利樹がいきなりそんなことを言うから、何事かと思ったけれど。
「ひまりちゃん!初めて近くで見たけどあれは可愛すぎでしょ」