お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
*
*


あー………くそ、飲み物買ってくるの忘れた。仕方ない、自販機行くしかねーよな。




数日後の昼休み。



コンビニで弁当を買ったついでに、コーヒーも買ったと思い込んでいたけれど、どうやれ本当に思い込みだったらしい。



ガサリと開けたビニール袋から覗くのは、唐揚げ弁当だけで。



なにせ、うちの学校は自販機が遠い。

ここから一番近くてもピロティまで行かなければならなくて、食堂に行くのと距離はそう変わらない。




煩わしいな、と思いながらも飲み物なしで唐揚げ弁当はキツいし……と思い、立ち上がる。



今日も利樹は食堂だ。

まぁ、ひとりでちょっと行ってくるくらいならそう時間もかからないだろう。




なんて考えながら廊下を歩いた。





*




「あの……っ、ほんとに大丈夫!」




ピロティの自販機には先客がいた。

しかも、よりによって、俺の不快の原因が。




絶対そうだと思う。


数日前、利樹と食堂に行ったときだって、アイツの顔を見たからイライラしたんだ。




アイツが絡むと、俺はいつだって平常心じゃいられない。




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