お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
「……まぁ、まだ私は諦めきれてないんだけど。それでも、まあまあ吹っ切れてきたところなんだっ」
「……っ」
言葉が出てこない。
振られちゃった……?
あの、誰を振ったことのないみっくんが、香音ちゃんを?
わけがわからなくて、目の前がチカチカとする。
「私はもうダメだけど……だから、ひまりちゃんのこと、少なからず応援したいなって思ってるよ」
「っ」
「私の方こそ、ごめんね。私のせいで、ひまりちゃんにいっぱい遠慮させちゃってたね」
「ううん!そんなことない!」
優しすぎる香音ちゃんの言葉に、ぶんぶんと首を激しく横に振れば、香音ちゃんはふ、と口角をあげて。
つられて私も微笑んだ。
「これからもよろしくねっ」
香音ちゃんが右手を差し出して、私はその手をぎゅっと握った。
本音を全部さらけ出さして、ここからが本当のスタートだ。
香音ちゃんと私の友情も。
私のみっくんへの恋心も。
「文化祭、がんばろうねっ!!」
そして、文化祭もスタートですっ!!