お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


「……まぁ、まだ私は諦めきれてないんだけど。それでも、まあまあ吹っ切れてきたところなんだっ」


「……っ」




言葉が出てこない。


振られちゃった……?
あの、誰を振ったことのないみっくんが、香音ちゃんを?



わけがわからなくて、目の前がチカチカとする。




「私はもうダメだけど……だから、ひまりちゃんのこと、少なからず応援したいなって思ってるよ」



「っ」



「私の方こそ、ごめんね。私のせいで、ひまりちゃんにいっぱい遠慮させちゃってたね」



「ううん!そんなことない!」





優しすぎる香音ちゃんの言葉に、ぶんぶんと首を激しく横に振れば、香音ちゃんはふ、と口角をあげて。



つられて私も微笑んだ。




「これからもよろしくねっ」




香音ちゃんが右手を差し出して、私はその手をぎゅっと握った。



本音を全部さらけ出さして、ここからが本当のスタートだ。



香音ちゃんと私の友情も。

私のみっくんへの恋心も。





「文化祭、がんばろうねっ!!」





そして、文化祭もスタートですっ!!





< 264 / 387 >

この作品をシェア

pagetop