お前のこと、誰にも渡さないって決めた。
「………別に似合ってないとは言ってないし、」
「え、」
拗ねるように囁いた言葉に、ドキリと心臓が高鳴ったと同時に、みっくんが
「けど、」
と言葉を続けた。
「胸元開きすぎ、スカートの裾も短かすぎ。
首筋ぜんぶ見えてるし、太もも見えそう。
おまけに、その耳としっぽ」
苛立ったように言いながら、じりじりとにじり寄ってくるみっくん。
居てもたってもいられなくなって、
私も合わせて後ずさる。
だけど、みっくんが言葉を止めたすぐ後に、トンッと黒板に背中があたった。
もう、逃げられない。
「………そんなに可愛い格好で、上目遣いで見つめてさ、」
みっくんの瞳に、ふっと切なげな光が宿る。
「まさか、襲われたいわけ?」
「っ!?ち、ちが……」
慌てて否定するも、
「違くねーだろ、」
知らない………、みっくんの、こんな表情。
苦くて、甘くて、切なくて。
他の女の子にも、向けたことがあるの?
なんて、そんなことを考えている場合じゃないのに、ヤキモチを妬いてしまったり。