お前のこと、誰にも渡さないって決めた。


意識し始めると、途端に緊張してきて。

身を縮めた私を見下ろして、みっくんが静かに口を開いた。




「そのカッコ、何がしたいわけ?」


「っ!?」




みっくんの低い声に、びくりと身体が震えた。


さ、殺気立ってるよね!?
なんでそんなに怒ってるの……っ!?



みっくんの怒りオーラを全面に受けながら、うまく回らない頭で必死に考える。



“カッコ” ?



わあっ!そ、そうだった!!

さっきから色々なことが立て続けに起こりすぎて、すっかり頭から抜け落ちていた。



そう、今私が身を包んでいるのは、ありえないほど露出が多いメイド服で。


さらには、ネコ耳としっぽまで生やしている次第だった。





絶対にみっくんには見られたくなかったのに……!





「に、似合わないのはわかってるの!!だから、あんまり見ないで……っ」




後ずさりながらまくし立てる。


恥ずかしくて、顔から火が出そう。





そんな私の姿を、頭の上からつま先まで、つっ……と視線でなぞったみっくんは、はぁ、とため息を零した。




うっ……そんなに似合ってないかな。


いや、似合ってないのは承知なんだけれど。





それでも好きな人には可愛く思われたいのが、女の子っていうもので。



俯いた私の耳に、やっぱり不機嫌な声が注ぎ込まれる。




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