お前のこと、誰にも渡さないって決めた。

待って待って。
やっぱり緊張するよ〜!


だって、香音(カノン)ちゃんとまともに話したことなんてないんだもん。


「コップ!いいね、お揃いかぁ〜〜」


「う、うん……」



目の前で、ふわっと微笑むのは香音ちゃんこと、藤宮(フジミヤ) 香音ちゃん。


クラスが同じで、さらに臨海の班も一緒。


……なんだけど、今日という今日まで話す機会がなくて。
ほとんど初対面に近い。



で、でも……!
せっかく話しかけてくれたんだし、仲良くなるチャンスだよねっ。


なにか話さなくちゃ……話題、話題………。




「あ!、香音ちゃんは何つくったの?」

「ふふ、キーホルダーだよ〜」



そっかキーホルダー……!

……でも、あれ?
キーホルダーを選んだ子って、結構早くに終わってたよね?

なのに、香音ちゃんが体験を終えたのは私より後だったけど………。



なんでだろ…。
香音ちゃん、不器用そうには見えないけどなぁ…。
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