お前のこと、誰にも渡さないって決めた。

「あのね、実は……二つ作ってたんだ」


不思議そうにする私に、香音ちゃんがコソッと耳打ちした。

心なしか香音ちゃんの頬は赤い。



「二つ?……兄弟に、とか?」



普通に疑問に思って首を傾げると、
香音ちゃんがブハッと吹き出して笑う。


「もーっ、ひまりちゃん、鈍すぎる!!」


香音ちゃんは肩を震わせて笑っているけれど、私には何のことかさっぱりわからない。


頭の上にたくさんハテナマークを飛ばしていると、香音ちゃんがあっさり答えを教えてくれた。



「光希の分に決まってるじゃん!お揃いのキーホルダーとか憧れてたから〜」



光希………?
あ………みっくん、か。



それを聞いて、急に腑に落ちた。



香音ちゃんも、美結ちゃんと同じくみっくんの彼女さん。


……前に言ったと思うけど、みっくんは告白されたら断らないからね(私以外)。




それに、話したことはなかったものの、
私だって香音ちゃんのことはよく知っていたの。


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