あまりさんののっぴきならない事情
あまりは海里を見つめ、そっと訊く。
「……そんなこと言って、浮気したりしませんか?」
しない、と言う海里に、
「でも、おねえさん、なさったんでしょう?」
と言うと、
「姉がしたから俺もするとかあるか」
待て、今から、麻里子に電話してやる、と起き上がり、スマホをつかもうとするので、いやいや、今、向こうは何時なんですか、と止めてみた。
よく考えたら、あっちが昼間だったのだが。
「愛してる、あまり。
永遠にお前だけが好きだ」
そう言ったあとで、海里は、
「……大丈夫か?
日本語は通じるか?
フランス語で言ってみようか?」
とからかうように言ってくる。
「や、やめてください……」
だから、フランス語は活用しかわからないんですってば。
ぬざぼ~ん ぶざべー
いるぼーん、えるぼーん
と心の中で怪しい活用を言っている間に、海里は、
「そうか」
と笑って口づけてきた。
そんな海里の顔を見ながら、あ、こういう顔は可愛くて好きだな、と思う。
海里の指が自分の指にそっと絡んできたとき、もう……なんで抵抗してるのかわからなくなってきたな、と思っていた。
「……そんなこと言って、浮気したりしませんか?」
しない、と言う海里に、
「でも、おねえさん、なさったんでしょう?」
と言うと、
「姉がしたから俺もするとかあるか」
待て、今から、麻里子に電話してやる、と起き上がり、スマホをつかもうとするので、いやいや、今、向こうは何時なんですか、と止めてみた。
よく考えたら、あっちが昼間だったのだが。
「愛してる、あまり。
永遠にお前だけが好きだ」
そう言ったあとで、海里は、
「……大丈夫か?
日本語は通じるか?
フランス語で言ってみようか?」
とからかうように言ってくる。
「や、やめてください……」
だから、フランス語は活用しかわからないんですってば。
ぬざぼ~ん ぶざべー
いるぼーん、えるぼーん
と心の中で怪しい活用を言っている間に、海里は、
「そうか」
と笑って口づけてきた。
そんな海里の顔を見ながら、あ、こういう顔は可愛くて好きだな、と思う。
海里の指が自分の指にそっと絡んできたとき、もう……なんで抵抗してるのかわからなくなってきたな、と思っていた。