セツナイ.
「……」
「…えっと」
いたらいたでうるさいけど、野球部が突然いなくなって沈黙になる私と皐月くん。
「間宮…和那です」
「それは(笑)それは知ってるよ」
わ、わわ、わわわ
笑った!!!!!!
笑ってくれた!!!!!!!!!
「さ、皐月くんだよね」
「そう…だけど、皐月くんって固いな」
おとなしい!!!
普通に、普通に喋れてる!!!
ありがとう!マメ!
ありがとう朔真!
ありがとう!野球部のみんな!!!!
「じゃあ…」
冬太くん?
いやいやいやいやいやいや、
レベル高すぎ。
それはレベル高いよ、だって、
まだ喋ったこともなかったのに、急に、
と、冬太なんて、
「あ、でも呼びやすかったら皐月でもいいんだけど」
皐月くん…
今までそう呼んでたから(心の中で)、定着してしまっていた。
「俺はなんて呼べばいい?」
「え」