午前0時、魔法が解けるまで。







「優衣ちゃん」



急に砂川さんが眉をひそめて、私の名前を呼んだ。

何か気に障ることでも言ってしまっただろうかと身を固くして次の言葉を待つが、砂川さんの視線は私ではなく、私の背後の方へと注がれていた。



「テラスの方に席を変えてもらおうか?景色が良いんだよ」



私が振り向こうとすると、それを遮るように砂川さんがにっこり笑ってそう言った。


私は砂川さんの言動の意図がわかるほど思慮深くはない。







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