午前0時、魔法が解けるまで。







「あれ?白戸ちゃん?」



男の人にしては高めの、爽やかな声が耳に届いた。思わず振り向いて、私は目を見開いた。



「増田先輩……と、美香……」



久しぶりだね、と笑いかけてくるかつての私の片想いの相手――増田勇気。


その隣に、彼の腕に腕を絡ませて気まずそうに私から目をそらす美香が立っていた。



「ごめん、優衣ちゃん……俺がもっと上手く立ち回れたら……」



そんな声が聞こえて砂川さんを振り向くと、彼は苦虫を噛み潰したような顔で2人を睨みつけ、私に困ったような表情を向けた。







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