午前0時、魔法が解けるまで。
その言葉に私はうん?と首をかしげた。
次第に耳まで真っ赤にして私から目をそらした薫くんに、その意味をようやく悟って私はビクッ!と肩を跳ねさせた。
「え、あ、は、はい!そうですね!」
思わず立ち上がって薫くんから距離を取ってしまう。
心の準備ができていなかったので心臓がバクバクと強く脈を打つ。
「……よろしくお願いします?」
私がそう言うと、被さるようにして壁に掛けてある時計が0時を告げる鐘を鳴らした。
―fin―

