二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる
さっきまで食欲ないって言ってたあたし…
小鈴達と話をしてこんなにも気持ちが楽になるとは思わなかった。
小鈴や先輩の気持ちが嬉しい。
「さぁ腹が減っては戦は出来ぬ!」って別に戦をする訳じゃないけど、…ううん…あたしたちの恋は棘の道、だけど手放すことが出来ないのなら、誰に後ろ指差されようがあたしは一心不乱に突き進むのみ!
「よし!」と冷蔵庫を開け食事の算段をする。
あっ槙さんは食事は要らないって言ってたけど、慈善パーティーでガツガツ食べれないだろうし、輝一君は若いから、お腹すかして帰ってくるかも?
「おうどんなら胃に優しいから槙さんも大丈夫かな?」と思い出汁をとっておくことにした。
「あっ木本さんに電話!」
今朝会社に休みの連絡は入れておいたが、詳しいことは話してない。制服の事もあるし、木本さんにはアパートが火事になったことは話して置くべきだと思っていた。
「もしもし、今日は急に休んですみませんでした」
『ううん。仕事はいつも通り忙しく無かったから大丈夫よ!それより体大丈夫?』
「えっと…今日休んだのは体調不良じゃなくて…」
あたしは先週末アパートが火事にあったことや、制服が燃えてしまって、無いこと等を話した。
『そう…それは大変だったわね?課長達には明日私の方から伝えておくわ。災害休暇が1週間取れる筈だから、制服の事も私の方で処理しとくから心配しないで?他に私に何か出来ることがあったら、遠慮しないで言ってね?』
「有難うございます。よろしくお願いします」
木本さんへの連絡を済ませたら、次はアパート探し。スマホで不動産関係のサイトを片っ端から見て探したが、間取りだけでは決めがたい。やっぱりこの眼で物件を見てみたい。
不動産会社に電話で確認したら、今からでも物件を見せてくれると言ってもらえた。
よし!見に行ってみるか!
支度を済ませて玄関を出ようとした時鍵が無いことに気がついた。
「あっ鍵…」
さすがにこれだけのお屋敷、鍵も賭けずに出るのはヤバイ何かあっても、私には責任とりきれないと思う。