二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる

目が覚めるとあたしは輝一君の腕のなかにいた。

可愛い顔で眠る輝一君だが、夕べの彼は嫉妬をむき出しにしたまさしく獣だった。
だが、そんな彼も嫌いではない。

好きよ輝一君…と彼へチュッとキスをした。

輝一君は余程疲れているのか、私のキスにも目を覚まさない。
イタズラをした子供のようで恥ずかしくなったあたしだが、カーテンの隙間から指す日差しに余韻が飛んだ。

あっ…もう朝…

あたしには昨日決意した事がある。ここにいる間は家事は全て私がしようと、…

あたしは彼を起こさない様にベットを出ると、ベット下に落ちてる服を纏い、そっと部屋を出た。

急ぎキッチンへ行くと既に槙さんが朝食の支度を始めていた。

「おはようございます」と挨拶すれば、槙さんも笑顔で「おはよう」と挨拶してくれた。

ちょっと気まずさがあった私だったが、いつもの槙さんでほっとした。

良かった…

「槙さんお茶煎れますね?日本茶でいいですか?」急須に茶葉を入れようとすると後ろから抱き締められた。

「槙さん?…お茶煎れたら食事の支度は私がしますから…」

「だめだ!」

「え?」

食事の支度しちゃダメ?

「輝一の臭いがするシャワー浴びて来てください」

「え、でも…」

「自分で行けないなら、わたしが連れていきましょう」と言って槙さんはあたしを抱え上げた。

え?嘘っ…

「槙さん!下ろしてください!」

あたしの願いは叶わず、槙さんはあたしをバスルームへと運びあたしの体を隅々まで洗った。
そして、輝一君に散らされた花びらは槙さんの熱い唇によって覆い隠した。

「槙さん…もう…あぁ…もう…だめ…お願い許して」

「仕方ないですね?この続きは今夜にしましょう」





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