キミの瞳に
「はぁ…?
じゃああいつ名前が一緒っていうだけで春と付き合ってたわけ?」
話終えると聖夜君は眉間にシワを寄せてそう言った。
い…いつにも増して怖い顔…
「た…多分……」
あはは…と軽く笑えば急に聖夜君が私の手を掴む。
なっ…なに……!?
「あんまり気落とすなよ。
ある意味早く気づいて良かったことだと思うし。
春が寂しいとか辛いってなったら俺に連絡くれれば一緒にいてやる」
そう言って笑う聖夜君。
なんか…
本当に聖夜君は見た目とのギャップが激しいよ…。
私にこんなに優しくしてくれるんだもん……
「お…お言葉に甘えます」
いい人と知り合えて良かった…。
「どうぞ〜!
まあとりあえず俺また戻るからゆっくりしてろよ!」
聖夜君は立ち上がると私に向けて軽く手を挙げた。
「うん!
色々とありがとう!」
またなーと言いながら聖夜君は保健室から出ていった。
「ちょうど変に疲れてたし…
少し寝ちゃおうかな……。」