キミの瞳に






目を閉じた時保健室のドアが開く音が聞こえた。






…?



聖夜君また来たのかな…?






ゆっくりと私のベットに近づく足音。







忘れ物は見る限りないと思うんだけど……






カーテンの隙間から手が見えて…







「聖夜君忘れ物でもし……た……」






カーテンを開けた人を見て私は言いかけた言葉が止まった。







どうして………








「…大丈夫……?」









朝木君が保健室に………





「あ………う、ん。


大丈夫だよ」






なんか…すごく気まずい……。





「さっき春を運んだ人…」







聖夜君…?






「前に街で話してた…人だよね?」







そう言う朝木君の表情が少し不安げに見えたのは体調が良くないから気のせいなのかな。











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