キミの瞳に







あれから昨日家に帰ってからもずっとグルグルと春の事しか考えられなかった。






学校に着くとまだ春は来ていなくて、来たらなんて声をかけようかとても悩む。






とりあえず席について机に体を伏せる。





昨日の春を思い出すだけで胸が痛む。




別れてしまったんだと、実感出来ない。





これも全て全部自業自得。






「はぁ……」







ため息を軽くついた時、カタン…と横から音が聞こえる。






春が来たんだとすぐにわかった。





なんて声をかけようか迷ったけど…






「……ぁ……お、はよ…う」





春が先に俺に声をかけてくれた。




そんな声に反応して俺は体を起こして春の方を見る。






春の顔は目が腫れていてクマがとても酷い。





「お…はよう…」







あぁ…俺って本当に最悪だ……。








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