キミの瞳に
私の目の前に広がる綺麗なたくさんの字。
決めつけは良くないけど、男の人と女の人の書く字って何となくわかるっていうか……
これは多分朝木君の字じゃない気がする…
内容を読むのはさすがに失礼だからやめよう。
そう思った時ノートの端から写真らしきものの角が見えた。
無意識に手に取ってその写真を見てみる。
写真に映っているのは髪の長い綺麗な女の子が微笑んでる姿。
そんな写真を見て私の中で何かがザワつく。
………この子は…一体誰……?
もしかしてこのノートの字もこの子の字…?
そう思ってもう一度ノートを見ようとした時階段を登ってくる音が聞こえる。
その音を聞いて慌てて写真とノートを元の位置に戻して私は何も無かったように床に座った。