キミの瞳に






「17歳です」





私が自分の年齢を答えれば三宅さんは少し目を丸くする。






「俺とタメじゃん!

年下かと思ったわ」





その言葉を聞いてどうして三宅さんが目を丸くしたのか意味がわかった。







そう言えば朝木君にも最初そんなこと言われたっけ…






「三宅さんも17歳なんですね!」






そう私が返せば…






「ちょ…っ…さんってなに!?


三宅さんとかかしこまりすぎだろ!」






またもや大爆笑される私。






私そんなに変なこと言ってるかな…?







「聖夜でいいよ。

俺が歳上な訳でもないしそう呼んで」






よ、呼び捨て…!?





そんなの絶対呼べないよ…!






「せ…聖夜君で…どうでしょう…?」






せめて君がつくならまだ呼びやすい。






「おう!

それでも全然構わない!」





そう言って聖夜君はニッと笑顔を私に見せた。






黙ってたら怖くて近づけないようなタイプなのに…






話してみたら全然いい人のような気がする。










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