キミの瞳に






「春もさっきなんか言いかけたよな?」







横目でジッと私を見る聖夜君。






そこまで私と身長差がある訳でもなく目線ご交じりやすい。







そうだ、彼氏がいるって言いかけたんだった…







口を開こうとした時…







グイッと誰かに腕を引っ張られた。






私の目の前には聖夜君の姿しか見えない。






だ…誰……?






私を引っ張った人の方を見る。






「…なにやってんの?」





その声と、声を発した人を見て私は一気に青ざめる。







「買い物じゃなかったの?」






私の腕を引っ張ったのは朝木君で…







そんな朝木君の表情は一見冷静そうにも見えるけど目がいつもより鋭い。









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