失礼男の攻略法
「はぁ?」
と言って眉間にしわを寄せると
「だって、そんなカワイイ顔で俺のこと見つめてるから」
ニコニコ顔でお話ししていらっしゃる。もう、まともに相手をするのが面倒になって無視をしていると、チュっと頬に唇の感触が。
「ちょ、ここ人見てるって」
「だったら、さっさと帰ろうよ。もう用事済んだでしょ」
かわいく首をかしげる仕草が似あう40才ってなんなんだって思いながら。これも惚れた弱みなんだろうと諦める。うん、と首を縦に振る私を満足そうに見つめて
「もうこれからは他の男と会うなんて許さないからね」
耳元でささやかれた。
初対面の時からは信じられない豹変っぷりだけど、色んな顔を見せるこの失礼男のどんな顔も魅力的だと思ってしまう。
「じゃあ、これからはいっぱい甘やかしてね」
そう言った私に
「もちろん」
極上の笑みを浮かべる失礼男に攻略をされてしまったのは、きっと私の方だ。
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