片翼の運命
それを尋ねようかどうか迷っている内に、船川が口を開く。
「うわ、ぶさいく……」
「はあ?」
苛々した声でそれに反応する夏菜子。
「何かあったの?」
そこから言い争いに発展する前に尋ねる。夏菜子は携帯を見たままぶさ……何か思い悩んだ顔をしていた。
船川が何か言いたげにするけれど、その前に夏菜子がパッとこちらを見る。
「返信がない……」
「返信って、あの横溝くんだっけ?」
「溝中くんね」
そうそう、溝中くん。バスケ部の新入生。
わたしは未だに顔を見ていないけれど、夏菜子によるとイケメンらしい。