片翼の運命






席替えがようやく行われた。
わたしは夏菜子の近くになり、慧斗とは離れた。船川は夏菜子の後ろ。

「俺も美衣ちゃんの近くが良かった」

慧斗が溜息を吐く。ばさばさと翼が動いていた。
夏菜子と船川が部活に行くのを見送った後、保健委員会の資料を貰いに職員室まで行った帰りに慧斗が現れた。

帰り道はほぼ同じなので、一緒に校門を出る。

……なんか慣れてしまった。

クラスでも夏菜子と船川と一緒にいるところで一緒に話したり、一緒に帰ることが多くなって、クラスメートから好奇の視線を送られることも少なくなった。

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