片翼の運命
その衝撃に驚いて、前に足を出して支える。
振り向くと夏菜子が私の胴に腕を回していた。
「び、っくりした……」
「美衣! 全部まわり終わった?」
「望月に置いてかれちゃったらしいよ」
「え? なんで」
「さあ? もたもたしてたからかな」
幸い自分の分の用紙は自分で持っていたので、一人でまわろうと思う。ハンドボールだけやれば終わる。
夏菜子は「じゃーあたしも行く!」と言って、わたしの腕を持って一緒にグラウンドへ行く。
後ろから船川も一緒についてきていた。
男子と女子の投げる場所は別になっている。夏菜子が目をぱちくりとさせて、男子の方を見ていた。