干物ハニーと冷酷ダーリン
あそこまで、言われたら返すわけにもいかずインテリア化している自分のデスクの貯金箱に入れた。
暫くして、休憩という名の黒崎さん観察を切り上げて資料室にもどって集計作業を再開する。
それにしても、黒崎さん。大分ヤバめでしらっしゃる。
若干白目で空を仰いでいた。
あの人いったいいつ帰るんだろう。
そう思ってふと気付く。
あれ?なにかがおかしい。
今自分がその状況下におかれているんじゃないだろうか。
あたし、黒崎さんの心配してる場合じゃない。
あたしもいつ帰宅を許されるのか分かったもんじゃないし、とにかく今は手を動かそう。