干物ハニーと冷酷ダーリン


潰す気か。すり潰す気なのか、水城さんは。

確かに、昨日の事を起こしてまでも教えてくれと言ったのはあたしの方だが、今に始まった事じゃないとは何ぞや?


あたしの女の部分は、これ以上前に粉砕されていたと言うのか。


そんな、バカな!



『…いや、昨日は昨日で醜態を晒してはいるが、それ以前にちょいちょいやらかしてるぞ』



「………それは、初耳です」


『だろうな。昨日は集大成を見ているようだったが、やらかしてる事は以前の物とさして変わりはない』


「えっ、はっ?あっ、そ、それは本当ですか?嘘ですよね?」



『ここで、嘘ついてどうすんだ』



フーっと興味の無さそうに煙りを吐き出す水城さんは淡々とした様子でまた煙草をくわえる。




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