干物ハニーと冷酷ダーリン

なに?

何で?こんな時間に?非常識じゃん。


ってか、鞄どこにほげ投げたっけ?





脱ぎ散らかした服の下から発見された鞄から急いでスマホを取り出す。



はっ?何で?水城さん?


あたしまた何かやらかした?





「っはい!もしもし!」



そうじゃなきゃ、こんな時間に水城さんから連絡なんてこない。



『…川本、悪い。新人がやらかした。すぐ戻ってこれるか?』



「えっ、あ、はい…」



『少しでも時間が惜しい。タクシーで来てくれ』



「分かりました」



…………よかった。あたしじゃなかった。

あたしじゃなかったけど、緊急事態だ。



急いでクローゼットからスキニーとTシャツ、薄手のパーカーを取りだし着替えて飛び出した。








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