干物ハニーと冷酷ダーリン


そうは言っても面接など受けた事はあるにせよ、する側なんてやったことがない。

あたし、何すればいいの?

ここにいるだけでいいの?

書記係とかそんな感じ?面接時の書記係なんぞ聞いた事もない。


あたしが面接受けに来たとき、どんな感じだったっけ………忘れた。


ドキドキ、ガタガタ、ガクガク。
心臓が痛い。






『…………何している』




とりあえず、トイレにでも行って落ち着こうと立ち上がろうとした瞬間、水城さんが戻ってきてしまった。


中途半端なあたしの体勢を見て、逃げるのかこの野郎と言わんばかりに睨みを効かせてきた。




「……いえ、何も」


『まぁいい座れ。君たちはそこに座って』



3人の女の子とテーブルを挟み向かい合う形で座る。


あっ、みんな若い。それに可愛い。肌の質感なんてあたしと大違い。
まさにピチピチモチモチ肌。




< 68 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop