干物ハニーと冷酷ダーリン


えーと、みんないくつだろう………



「…うげっ!」



『何だ?』



「あ、すみません。…何もないです、すみません」 



うへー。みんな二十歳。二十歳だよ。

あたしと6つしか違わないのに。なにこの差。
えー、6つってそんなに変わる?変わるのか?






『紹介する。俺が編集長の水城で、こっちのが川本だ』



「…あっ、川本です。よろしくお願いします」




ピチピチモチモチ肌と年齢に気をとられているうちに面接が始まってしまった。


女の子たちは、頭を下げて挨拶を交わす。


いい子じゃん。いい子じゃん。



『それじゃあ、1人ずつ質問していくから答えられるものは答えてくれ。名目では面接だがそんなに硬くならなくてもいい。面談とでも思ってくれ』



あぁ、面談ね。
面談なら、そこまで緊張しなくていいもんね。



それでも、あたしは何をすればよいのでしょう。編集長、あたしにも少しばかりの配慮を願いたい。



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