ゆるゆる監禁生活
「ってか、何。そんなに監禁されたいの?」



そう言って智也先輩は急に立ち上がり、ゴローンと寝っ転がっている私に覆いかぶさってきた。


ニヤリと意地の悪そうな顔で見下ろしてくるのはずるい。



「惚れてまうやろー!!」



「ぐぇっ」



お返しに顎クイならぬ、顎をグイッと押し上げる顎グイをやってみたんだけど思いっきり睨まれた。


でも今はそんなの気にならなかった。


なんか、うん、なんて言うか、うん。


恥ずかしいし、いつもよりすごいかっこよく見える。



「あぁー!!もう!!バカ!!温泉!!」



「お、おう」



入浴セットを持ち部屋を出て、雄大さんたちのいる部屋のドアをドンドンと叩く。

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