副社長は束縛ダーリン
ダイエットと、新作レシピのための食べ歩きを両立させるためには、余計なところでのカロリー摂取は控えたい。
本当はガムシロップ半分と、ミルクたっぷりが好みだけど、我慢してストレートティーを口にした。
チラリと腕時計に視線を落とすと、十八時十四分。
悠馬さん、なるべく早く仕事を切り上げると言ってたけど、後どれくらいで来るかな……。
いつもならフィットネスクラブで汗を流しているこの時間に、今日はカフェで悠馬さんを待っている。
その理由は、夕食を一緒に食べようと誘われたからだ。
私が今週末は一緒に過ごせないとメールしたから、その穴埋め的に、こうなったわけで……。
平日の彼は遅くまで仕事をする人なのに、私のせいでスケジュールを狂わせて申し訳なく思う。
アイスティーをひと口飲み、私らしくない溜め息をついたのは、申し訳なさの他に、緊張も感じているからだ。
嘘がバレて、問い詰められたらどうしよう……。