副社長は束縛ダーリン

「言いつけを守らない悪い子には、お仕置きだよ。俺の家で、たっぷりとね」


お仕置きって……。

ゴクリと唾を飲み込む私。

ベッドの上で甘く攻められるという意味ではないよね?

目がまだ怒っているもの。


嫌だとは言えず、従うしか選択肢はないけれど、彼の怒りを察して、自分の身を案じる私であった……。



それから三十分ほど後のこと。

タクシーに乗せられ、悠馬さんのマンションに連れて来られた私は、リビングの三人掛けソファーの端っこに座っている。

オープンキッチンとダイニングスペースを含めると、広いリビングは二十畳ほどはありそうで、そこにシンプルで質のよい家具がバランスよく配置されていた。

茶色の革張りのソファーに座る私の前には、ガラスの天板のテーブルがあり、その上には萎れさせることなく持ち帰ったミニブーケの花が、花瓶に飾られている。


悠馬さんは今、シャワー中。

変装用の着物やウィッグで、汗だくになったみたい。

ひとりきりでいても、心が落ち着かずにいるのは、『シャワー後に取り調べるから』と言われたせいだった。

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