副社長は束縛ダーリン
「ということで、ふたりになってしまいました。ユッコが来ないと分かったときに、中止にすることもできたのに……ごめんなさい」
実家に帰るからと、嘘をついたことについても謝って、殊勝な態度で縮こまっていると、肩に回されていた手が頭に移動して、クシャクシャと撫でられた。
「あいつと待ち合わせているのを見て、最初はまさかと思った。でも、朱梨に浮気心がないのはすぐに分かったし、今回のことは大目に見てあげようかな」
悠馬さんの口元には笑みが戻り、瞳は優しく私を見つめてくれている。
許してくれるみたい。よかった……。
ホッとした後は、私が質問する番。
どうして私の嘘に気づいたのだろうと、疑問に思っていたからだ。
「嘘をどうやって見破ったのかって?
それはね……」
最近の私はどうもおかしいと、悠馬さんは感じていたそうだ。
それで、実家の母親がギックリ腰で、週末は帰って家のことを手伝うと私に言われたときに、嘘かもしれないと怪しんだみたい。