副社長は束縛ダーリン

勝ったということは、悠馬さんを奪われずに済んだということで、私はこれからも彼の側にいられるんだよね?

コロッケの神様、私のコロッケを買ってくださった皆様……本当にありがとうございます!!


強烈な喜びが勢いよく湧き上がり、私の両目には涙が溢れた。

くしゃくしゃな顔で泣きながら、悠馬さんの方に振り向いたら、彼の目も少し潤んでいて、でも満面の笑みを浮かべて興奮しているようにも見えた。


両腕を広げて一歩私に近づく彼。

喜びの中で抱き合えると思い、私も両腕を広げたら……横から割って入るような格好で、悠馬さんより先に私を抱きしめたのは社長だった。


「よくやった! 正直、シンプルなコロッケでいくと言われて敗戦予想をしていたんだが、奇跡の大逆転とはな。朱梨ちゃん、君は最高だ!」


あ、朱梨ちゃん……!?

悠馬さんに少し似ている声で親しげに名を呼ばれ、最高だとまで言われては、照れくさくて涙も引っ込む。

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