副社長は束縛ダーリン

その後は悠馬さんを家に上げて、三人でちゃぶ台を囲む。

コロッケを六個揚げて、ひとりふたつずつ。

他のおかずはふたり分を三人分に分け直して、食事を始めた。


これから飛行機で北海道に飛ぶ予定だった彼なのに、さっき秘書に電話して、『明日の朝イチの便に変更して』と勝手なことを言っていた。

同行する秘書さんだけ、先に向かってと。


揚げたてのコロッケにソースをかけて、サックリホクホクとした食感を楽しみつつ、「明日の出発で大丈夫なんですか?」と聞いてみた。


「取引先のアポイントメントは、十時に取っている。急げば間に合うよ。ギリギリで」


悠馬さんは平然とした顔で、味噌汁を啜り、漬物をパリパリと食べているけれど、その答えに私は心配になる。

悠馬さんをというより、彼の秘書さんを。


急な予定変更と、その対応をさせられて、気の毒に。

それもこれも、私が悠馬さんに愛されすぎているのが原因で、本当に申し訳ない……。


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