副社長は束縛ダーリン
私を溺愛している悠馬さんのことだから、きっと頭の先から爪先までを褒めて、惚れた理由をアレコレと並べてくれそうだけど、口にするのは照れてしまうじゃない。お互いに。
そんな質問をするなと草太を叱りたい気持ちの反面、悠馬さんの答えを聞きたい自分もいた。
少々嫉妬深く心配性の彼だけど、容姿端麗で一途な愛情を見せてくれる、ハイスペックな御曹司。
完璧な彼に想われている私は、きっといい女。
今の時点では“きっと”、“多分”と、憶測の範囲に収まっているこの仮説を、彼の言葉で確信に変えたいという思いでいた。
悠馬さんに期待の目を向けつつ、「草太ったら、変なこと聞かないでよ」と、姉として一応咎めてみる。
「変なこと? えー、普通に疑問じゃん。
朱梨はこんな女なのに、なんで雪平さんみたいな彼氏ができるのか、わけ分かんねーよ。
雪平さん、姉ちゃんのどこが好きなんですか?」
こんな女と、失礼なことを言われても、今は叱ることを忘れていた。
再度同じ質問をぶつけられた悠馬さんを、胸を高鳴らせて見つめている。