副社長は束縛ダーリン
私も聞きたい。
好きになってくれた自分の長所を。
ちゃぶ台の下で両手の指を組み合わせ、期待いっぱいで悠馬さんを見つめていたのに……。
グラスをちゃぶ台に戻した彼は、真顔で黙り込む。
姿勢が若干前のめりになっている私の、髪や顔や胸元に視線をさ迷わせ、「どこだろう……」と呟いていた。
どこだろうって……え、どういうこと?
私のどこが好きなのか、分からないの?
悠馬さんに照れているから答えられないといった様子はなく、真面目に考えた結果、答えを見つけられずにいるようだ。
青ざめる私を、微かに眉間に皺を寄せて悩みながら見ている彼。
どんなに考えても答えは出ないようで、やがてその首が、ゆっくりと横にかしげられただけだった。
突然響いた大きな笑い声は、草太のものだ。
「そうだよな。姉ちゃんに女としてのいいところを見つけ出すなんて、難問だよな」と、お腹を抱えて畳に転がり、ケタケタと笑い続けている。