副社長は束縛ダーリン
慌てた私は悠馬さんの側に寄り、その手を握りしめて愛情確認を試みた。
「私のこと、好きですよね?」
「ああ。朱梨は俺にとって大切な女性だよ。誰にも奪われたくない」
その言葉にホッとして頬の緊張を緩める私だが、彼は困ったような笑みを浮かべている。
右手で私の頬に触れ、ゆっくりと優しく撫でながら、私に対して抱いている想いを、なんとか言葉にしようと努めてくれた。
「どこに惚れたのかと言われると、言葉にしづらいけど……朱梨が気になって仕方ないんだ。
こうして一緒にいると、朱梨の動きを目で追ってしまう。
一緒にいられない仕事中は、頭の半分で仕事して、もう半分は常に朱梨のことを考えてる。
どこでなにをしているのか……無性に気になる存在なんだよね」
それは……喜んでもいいの?
兄が妹を、いや、親が幼い我が子を心配するような心情説明にも聞こえて、私は目線だけ天井に向け、しばし考える。