副社長は束縛ダーリン
悠馬さんは三十一歳で、私はもうすぐ二十四歳。
七つも年の差があるから、子供に向けるような心配の仕方をしてしまうのだろう。
もしかして、彼が私に向ける愛情とは、男女のものではなかったりして……。
一瞬、そんな不安が湧くけれど、すぐに反論の言葉も思いつく。
悠馬さんが二班の開発室に度々現れるのは、男性たちへの牽制のためだし、さっきだって、草太を浮気相手と誤解して、焦って駆けつけてきた。
その嫉妬心だけが理由ではなく、一緒に過ごす週末の夜は、ベッドの上で激しく愛してくれるし……。
ほら、私はちゃんと女として愛されている。
自分の中でそう結論づけると、自信を取り戻して、芽生えたばかりの不安をマッシュポテトのように押し潰した。
まだしつこく笑っている草太に、ベーと舌を出して見せてから、頬に触れている彼の手に、自分の手を重ね、にっこりと愛情を込めて微笑みかけた。
「好きになってくれてありがとうございます。
私も悠馬さんが大好きですよ」
馬鹿にするのは草太くらいで、二班の男性たちだって、愛されっぷりがすごいと感心してくれるもの。
私は、隠れいい女。
悠馬さんも自分でも、具体的にどこが魅力かを説明できないけど、それでもこんなに愛されているのだから、私はいい女に違いないのだ。