副社長は束縛ダーリン

◇◇◇

「それでは、久しぶりの同期会に乾杯!」


居酒屋のテーブル席に集っているのは十二人で、私と同期入社のユキヒラ食品の社員たち。

男女はちょうど半々で、パッと見た限り、合コン中だと勘違いされそうな内訳だ。


昨日の金曜日、悠馬さんは二十二時頃帰っていって、それから私は、今日明日と、遊んでくれそうな友達をメールで探した。

急な誘いでも、ひとりくらい付き合ってくれる人がいるだろうと思ったのに、昼はここにいる同期の女子ふたりと映画を観て、夜には同期全員が揃うという、予想を覆す嬉しい結果となった。

土曜の夜なのに、みんな暇だったとは……。


十八時の予約で到着した順に詰めて座り、私の右隣はユッコという企画部の女子で、左隣は長谷部(はせべ)くんという営業部の男子。

乾杯した後には、みんなが頼んだ料理が次々と運ばれてきて、目の前のテーブルはすぐにいっぱいになる。

焼き鳥や枝豆をつまみつつ、十二人がワイワイと語り始めた。

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