副社長は束縛ダーリン

酔いも手伝ってか、笑いの止まらないユッコに、みんなのテンションもつられて上がる。


「副社長に休日の行動確認されてんの?
うける。束縛すんなって言っちゃえよ」

「でも副社長の女って響き、よくない?
超格好いいし、羨ましいよ。副社長になら、私も束縛されたいって思うもの」

「朱梨のこと、心配なんだよ。ほら、ボヤ騒ぎのこともあるし」


みんなの好き勝手な意見を、焼き鳥を食べながら聞いていた私だけど、ボヤ騒ぎと言われて肩をすくめた。


あれは、去年の秋のこと。

一年目も半年が過ぎて、泉さんに手取り足取り面倒みてもらわなくても、私はひとりで動けるようになっていた。

自分でレシピを考えて、それを形にするのが楽しくて、その日もせっせと試作品作りに励んでいたのだが……。


パン粉をつけて、さあ揚げようかと思ったそのとき、急に新しいレシピのアイディアが閃いた。

忘れないようにと、コンロの前から離れてメモしていたら、油の鍋から煙が。


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