副社長は束縛ダーリン
「ちょっと奥様、お聞きになりました?
困るくらいのプレゼントをもらってるんですって」
「熱々ラブラブでムカつくザマス。朱梨みたいな普通の子に、セレブな彼氏ができるなんて、ハッキリ言って羨ましいザマス」
「普通に見えても実は、女の魅力が溢れてるんじゃないかしら? 朱梨さんは凄いテクニックをお持ちなのよ、きっと」
笑いながら、楽しそうにからかってくる女子たちに、ハッとさせられた。
『女の魅力』という言葉に反応したのだ。
思わず立ち上がり、両手でテーブルを叩くと、私を怒らせたのかと勘違いしたみんなが一斉に押し黙る。
「朱梨、冗談だからーー」と、宥めるユッコの声を遮り、私は鼻息荒く言った。
「そう、それなの!」
「え、それって……テクニシャンだって認めるの?」
「違うよ! それじゃなくて、私の中の女の魅力って……」
昨夜、悠馬さんに聞いても、私のどこに魅力を感じて選んでくれたのか分からずに終わった。
それでも私はいい女だと、本気で思っている。
悠馬さんほどの人に惚れられるほどの、なんらかの魅力を秘めているはずだと。