【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
専務のベッドルームの大きなベッドに体を押し倒される。
スプリングの聞いた柔らかなマットレスと、肌に触れた上質なシーツ。
足の指先でシーツをなぞると、するすると滑った。
まるで溺れてしまうんじゃないかと思うほど触り心地が良い。
専務の肩越しに遠くを見ると、ベッドルームからも、夜の街が見えた。
大きな窓があっても、カーテンを閉める必要のない部屋。
だれから覗かれる心配もない、高層階の豪華な部屋。
まるで、夢を見てるみたいだ。
胸の前で腕を交差させ、体に巻いたバスタオルをぎゅっと両手で掴んでいると、私を見下ろす専務が笑った。
「怖い?」
静かな声でそう問う。
「いいえ」
平静を装ってそう答える。
だけど、どうしよう。
目を閉じると、自分の体の中で心臓がむちゃくちゃに鳴っているのが聞こえた。
そっと震える息を吐いて、恐る恐る専務の事をうかがう。
すると私の視線に気づいた専務は、優しく笑った。
ゆっくりと身をかがめ、私の膝に軽くキスをする。
「本当に?」
膝に唇を寄せたまま、視線だけ上げてこちらを見る。
「……嘘。やっぱり、少し緊張してます」
どんなに普段通りの自分を装っても、無表情でいようとしても、緊張が隠しきれなくて、諦めて白旗をあげた。